ストレングスファインダーの「指令性」について、３つのポイントにしぼって要約しています。
① 何ができる強みなのか？
② 好きなことはなにか？
③ 注意点はなにか？
【定義】ストレングスファインダーでいう「強み」とは？
”無意識”に表れる行動・感情・行動パターンを「才能」。
”意識的”に才能を使いこなせている状態を「強み」と定義しています。
【要約】ストレングスファインダー「指令性」3つのポイント
①何が出来る強みなのか？
- 「強い意見で人を動かす力」で「会話の主導権を握り、決断を下すこと」が出来る
指令性の強みは、周りに臆せず意見を主張することが出来ることです。
また、明確な方向性を示すことで、正しい解決策を見つけながら、人を導くことが出来ます。
例えば、商品企画部の会議で「売上を伸ばす為に大量生産できる商品」が提案されたとします。
会議も長引いており、その提案はメンバーの賛成多数で決定されそうな空気です。
しかし、指令性の強いひとりが「生産する工場の負担が考慮されていない」と主張しました。
「その場の意見を上手くまとめたい」という空気が流れていても指令性が強い人ならば異論を唱えることが出来ます。
そして、「大量生産」と「現場の負担」という対立した意見から、理想の妥結点を見つけようと提案します。
会議を「現場の負担を考慮した売上を伸ばす案」という正しい方向性へ導くことが出来ます。
②好きなことは何か？
- 意見の対立や議論に抵抗感が無く、自分の思うように人を動かしたいと思う
- 物事やその場の主導権を握っている状態が快適。
- 相手とは異なる自分の意見をはっきり伝えて、相手とクリアに対立する時が気持ちいい
- 物事の主導権は自分で握りたい為、誰かに主導権を握られると苛立つ
- 言いたいことが単刀直入にはっきり言うべきで、曖昧にごまかされると苛立つ
指令性の強い人は、明確に対立した状態で議論をするのが好きです。その為、相手には「正直な意見」や「明確な意見」を持つことを求めます。
また、明確な「意見」と「方向性」で人を導いている立場も好きです。
例えば、話し合いで確認をしたにも関わらず、「実はこうしたいと思っていた」「思っていたのと違う」などを後から言われるのは好きではないです。
そうならないように話し合いでは「正直さ」や「明確さ」を求めていきます。
③注意点は何か？
- 横柄で独裁的に思われてしまう
指令性の注意点としては、横柄な態度、独裁的な態度と思われることがあることです。
その為、人望のあるリーダーを目指すと良いです。
例えば、相手に意見を求めるならば、考えを整理する質問をするなどして、意見を引き出すことを意識するとよいです。
また、議論の中で相手の意見が正しいと感じた時は、尊重できるように客観的な視点を持つことも必要です。
「遠慮しないこと」は指令性の強みですが、「配慮すること」を合わせることで威圧感を中和させることが出来ます。
ストレングスファインダー原文の説明（補足）
ストレングスファインダーの開発元であるGallup社の説明では次の通りです。
「指令性」の資質によって、あなたは主導権を握ります。他の人と違い、あなたは自分の考えを他の人に強く主張することを苦痛とは感じません。
それどころか、ひとたび考えが固まると、あなたはそれを他の人に伝えずにはいられません。ひとたび目標が定まると、あなたは他の人をそれに同調させるまで安心できません。あなたは対立に怯えることはありません。むしろ、対立は解決策を見つけるための第一歩であることを知っています。
他の人は不愉快な状況に立ち向かうことを避けようとするかもしれません。ところがあなたは、「事実」や「真実」がどれだけ不愉快なことであろうとも、それを示さなければならないと感じます。あなたは、人々の間で物事が明確になることを求め、人々に明確な意識を持ち、正直であることを求めます。あなたは彼らにリスクに挑戦することを迫ります。彼らを萎縮させることすらあるかもしれません。これを嫌ってあなたのことを頑固と呼ぶ人もいるかもしれませんが、一方で、進んであなたに主導権を握らせることもしばしばあります。
人は、立場を明確に示し、ある方向に向けて先導する人に魅力を感じます。だから、人はあなたに惹きつけられるでしょう。あなたには強い存在感があります。あなたは「指令性」を備えた人です。
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