ストレングスファインダーの「アレンジ」について、３つのポイントにしぼって要約しています。
① 何ができる強みなのか？
② 好きなことはなにか？
③ 注意点はなにか？
【定義】ストレングスファインダーでいう「強み」とは？
”無意識”に表れる行動・感情・行動パターンを「才能」。
”意識的”に才能を使いこなせている状態を「強み」と定義しています。
【要約】ストレングスファインダー「アレンジ」3つのポイント
①何が出来る強みなのか？
- 「柔軟に推し進める力」で「最善の組み合わせを見つけ、柔軟に変化させていくこと」が出来る
アレンジの強みは、最善の組み合わせを見つけて柔軟に変化させて物事を進めることが出来ることです。複数の要素を同時に把握することが出来ます。
また、一度決定した計画も、状況に応じて、最善のものに変更が出来ます。
例えば、友人たちと旅行の計画をしたとします。決めるべきことはたくさんあります。
行先き、予算、人数、交通手段、宿泊先、観光地、食事場所などなど…
しかし複数の要素を管理できる”アレンジ”は、これらの条件を組み合わせて最善の計画を立てるでしょう。
他の人だと時間かかるところを、あっという間にまとめてしまいます。
「人数が減った！」「もっと良い宿泊先が見つかった！」「予算オーバーになった！」
そのようなことが起きても”アレンジ”なら、新しい条件ですぐに最善の計画を立てられます。
場合によっては当初の予定を破棄することも問題ありません。
最善の組み合わせの為なら、これまでの計画を捨てて、全く違う計画を立てることが出来ます。
②好きなことは何か？
- 組み合わせて効率よく物事が前に進んでいく感覚が楽しい
- 仕事は効率的であるべきで、何度もやり直しをするのは時間と労力の無駄
- 全体を見てコントロールしている感覚が楽しく、逆にコントロールはされたくない
- 機械でも人材でも仕組みでも、仕事を任せられるリソースがたくさんあると幸せ
- 誰にでもできるタスクや仕組みで自動化できる仕事を一方的にさせられることに苛立つ
アレンジの強い人は、効率よく仕組化していくことが好きです。また、組み合わせの為に使える要素は多い方が嬉しく、それをコントロールできる立場にいることが幸せです。
例えば、アメリカで創業した初期のマクドナルドをご存じでしょうか？
マック＆ディック兄弟は「30秒でハンバーガーを提供するにはどうしたらよいか？」を研究していました。
「キッチンの配置はどのような設計であれば効率的に動けるか？」「ケチャップを定量で出せる機械をつくろうか？」と、ハンバーガーづくりに関わる要素を次々と見つけて、試行錯誤の組み合わせを試しました。
このように、最善の為に組み合わせを考えるのが”アレンジ”の楽しみです。
また、キッチンの設計段階から考えるように、自分で決められる要素が多い程に本領を発揮します。
③注意点は何か？
- 再編成が頻繁だと周囲が変化についていくのが難しいことがある
アレンジの注意点としては、周囲が変化についていけないことがあることです。組み合わせを変えた時は、影響を受ける人へのケアを忘れないようにしましょう。
例えば、アレンジの強い経営本部の役員が、会社の組織編成をするとします。
効率的な仕組化を目的として「東京・千葉・神奈川・埼玉の4営業部を”南関東営業部”としてまとめる」と決定しました。
さらに、実際に運用が始まって軌道に乗ってきたところで「栃木・群馬・茨城の3営業部も加えて”関東営業部”とする」と変更しました。
仕組みとしては上手くかもしれません。しかし、しっかりと情報連携がないと、現場の対応が追い付かず、逆に運用が回らないかもしれません。
変更によって影響を受ける側への配慮もすることで、本当の最善になります。
ストレングスファインダー原文の説明（補足）
ストレングスファインダーの開発元であるGallup社の説明では次の通りです。
あなたは指揮者です。多くの要素を含む複雑な状況に直面すると、最も生産性の高い組み合わせでそれらの要素をアレンジしたと確信するまで、何度も並べ替えを繰り返し、すべての要素を自分で管理することを楽しみます。あなたは、自分の行為を特別ではないと考えています。あなたは、物事を行うのに最良の方法を見つけ出そうとしているに過ぎません。
しかしこのような資質を備えていない人はあなたの器用さに感嘆し、「そんなに多くの事を、どうやって一度に考えられるのか」と訊くでしょう。「どうしたらそんなに柔軟でいられるのですか。たった今思いついたことを新しくアレンジするために、すでに充分練った計画を棚上げすることができるなんて?」と。でも、あなたはこれ以外の行動の仕方など想像することができません。
旅行の直前に、急にもっと割安な運賃が利用できることになって予定を変更する場合でも、新しいプロジェクトを成功させるために、人材と資源の適切な組み合わせをじっくり考える場合でも、あなたは柔軟性を効果的に発揮するという点で素晴らしいお手本となります。単純なことから複雑なことまで、あなたはいつも最善の「構成」を探します。
変化の激しい状況でこそ、あなたは本領を発揮します。予期せぬ事態に直面すると、苦心して立てた計画を変えることはできないと文句を言う人もいれば、現行の規則や手続きを盾にして逃げる人もいます。あなたは、そのどちらでもありません。
それどころか、あなたは混乱の中に飛び込み、新しい選択肢を考え出し、抵抗が最も少ない新たな道を探し求め、新しい協調関係を見つけ出します。結局のところ、もっと良い方法があるかもしれないと思うので、そうするのです。
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ひとりひとりにとって、ストレングスファインダーの結果の意味は異なります。
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