ストレングスファインダーの「親密性」について、３つのポイントにしぼって要約しています。
① 何ができる強みなのか？
② 好きなことはなにか？
③ 注意点はなにか？
【定義】ストレングスファインダーでいう「強み」とは？
”無意識”に表れる行動・感情・行動パターンを「才能」。
”意識的”に才能を使いこなせている状態を「強み」と定義しています。
【要約】ストレングスファインダー「親密性」3つのポイント
①何が出来る強みなのか？
- 「相手との信頼を感じ取る力」で「お互いによく知っている状況で力を発揮する」「誠実で信頼される」ことが出来る。
親密性の強みは、お互いをよく知り合うことで、相手の為に何かをしてあげたいという姿勢になることです。
深い関係を築いた相手の為に本気で寄り添えるのが親密性の素敵な特徴です。
また、相手に自分のことをさらけ出すことで、信頼を得ることが出来ます。
例えば、初めに知り合った時は会話に長い時間を費やしませんが、徐々にお互いのことを理解してくると「もっと相手のことを知りたい」「自分のことを伝えたい」と思います。
関係が深くなってくると、相手の目標や夢に対しては応援したいと考え、不安や悩みがあれば何とかしてあげたいと考えます。
相手の為に時間を割くことが苦ではないので、本気で向き合うようになり、かけがえのない関係を築きます。
初めの頃はそこまで深い関係を築きたいと思いませんが、自分のことをさらけ出して相手に誠実に対応することで、
「この人になら本当の想いを話しても大丈夫そうだ」「この人は裏切るようなことはしない人だ」と感じさせます。
自分自身も相手に対して同じように信頼をすることで、結束の強い関係性を築き上げます。
②好きなことは何か？
- 相手と信頼関係を構築することに価値をおき、狭く深く関わる
- 何でも話せる強い信頼関係がある親友や家族と時間を過ごすときに喜びを感じる
- 久しぶりに会った親友と、お互いが離れていた間に何があったのかキャッチアップしている時が心から楽しい
- 表面的な浅いつきあいを軽蔑する
- 大人数を相手にするのは苦手で、出来るだけ1対1を好む
- 自分が心底信頼している人には隠し事をしたくないし、されると深く傷つく
親密性の強い人は、”広く浅く”付き合うよりも”狭く深く”付き合うことが好きです。
人との関係性は「知り合った数」ではなく「信頼できる数」と考えます。
また、信頼をしている人には「隠し事をしたくないし、されたくない」という気持ちがあります。
例えば、多くの人が集まる会合やパーティで新しく知り合った場合、多くの人に名前だけを覚えてもらうよりも、ひとりの人に個人的な情報をいくつも知ってもらう方が嬉しいです。
その関係性が、今後かけがえのない深い関係に繋がるかもしれないからです。
もしくは、新しい人と知り合うのではなく、既に知り合っている人との関係を深めるために近況を報告する場として会合を活用したいと考えます。
例えば、信頼しているAさんについて、別のBさんから「Aさんに新しい恋人が出来たらしいよ」と聞いたとします。
Aさんとは何でも話しあえる仲だと思っていたので、自分の知らないことを第三者から聞いてしまうと残念にな気持ちになるかもしれません。
逆にAさんから「まだ誰にも言えていなかったけど、実は新しい恋人が出来た」と聞くことが出来ればとても嬉しく感じるはずです。
③注意点は何か？
- 排他的で身内を優先する可能性がある
親密性の注意点としては身内を優先することで他の人に対して排他的になる可能性があることです。
相手を信頼して自分をさらけ出すということは、ある意味大きなリスクを負う事です。
他の人を排他的にすることは、その人と親密になる可能性を無くしていることでもあります。
狭い関係でも別に良いと考えれば問題にはならないかもしれませんが、その様子が親密な人との信頼も脅かすことも考慮すると良いかと思います。
例えば、親密なAさんと「今度食事をしよう」と話していた時に、そこまで親密ではないBさんも誘おうか？という話になりました。Aさんとじっくり話したかったので、Bさんの参加には正直前向きでは無かったです。
しかし、Aさんが人を仲間外れにするのが好きではないタイプだった場合、Bさんを排他的にすることでAさんからの信頼に影響する可能性があります。（Aさんの”包含”の資質が強いと特に）
そのような場合は、Aさんとじっくり話す機会は別につくるとして、その場はBさんも一緒に食事をすることに賛成した方がいいかもしれません。
ストレングスファインダー原文の説明（補足）
ストレングスファインダーの開発元であるGallup社の説明では次の通りです。
「親密性」の資質は、あなたの人間関係に対する姿勢を表します。簡単に言えば、あなたは「親密性」の資質によって、既知の人に引き寄せられます。あなたは必ずしも未知の人たちと出会うことを避けているわけではありません。実際、知らない人と友人になるスリルを楽しむような他の資質を持っているかもしれません。しかし、親しい友人のそばにいてこそ、大きな喜びと力を得ます。
あなたは親密であることに心地よさを感じます。いったん最初の関係ができあがると、積極的にその関係を深めようとします。あなたは彼らの感情、目標、不安、夢を深く理解したいと思っています。そして、彼らにもあなたを深く理解してもらいたいと願っています。あなたは、このような親密さにはある程度のリスクがあることも知っています。ただ利用されるだけかもしれないのです。しかし、あなたはそのリスクを知った上で受け入れます。
あなたにとって人間関係は、それが本物である場合のみ価値を持ちます。そして、それが本物であるかどうかを知る唯一の方法は、相手に身を委ねることです。互いのことを共有するほど、お互いのリスクも大きくなります。お互いのリスクが大きくなるほど、自分たちの意思が本物であることを、はっきりと証明できるのです。これが、あなたが真の友情を築き上げるためのステップであり、あなたはそのステップを喜んで進めていきます。
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